「はい。星城学園に入れたのは良かったんですけど、レベルが高すぎて授業についていくのが大変だったんです。クスッ...もともと、入れたのだってまぐれなので」
嘘...。
今この場で、私にだけ分かる嘘。
まぐれなんかじゃないくせに。
だって、玲くんが1位だったって言ってたもん...。
きっと今、結城くんは笑ってない。
笑顔の裏に隠された悲しい顔をしてるんでしょ?
そう思った時には既にドアを開けていた。
「結城くん!遅くてごめんね!制服乾いてたから、脱衣場で着替えどうぞ?」
「うん。ありがとう」
勘違いだったのかな?って思うほど、いつもの結城くんだ。
そんな結城くんが脱衣場に入ったのを確認して、玄関で待つ。
少しすると見慣れた制服姿の結城くんが脱衣場から出てきた。
「服、ありがとう。学校で返すから」
「うぇ!!いいよいいよ。洗わなくて!」
「いや、でも「本当に大丈夫!ほら、ここに置いて。早く外に出ないとまたお母さん達に捕まっちゃうから!」
半ば強引に服を奪い取り、そこら辺にポイッと放る。

