る、琉李くんって...
この親子は、名前で呼ぶのが好きなのだろうか...。
「もうお母さん!もう暗いし迷惑だよ!結城くん待っててね。今制服乾いてるか見てくる!」
このままじゃ結城くんが危ないと思い、本当は帰って欲しくないけど、足をかばいながらも急いで脱衣場に駆け込む。
えーと、良かった!乾いてる。
鞄はちょっと濡れてるけど大丈夫かな?
あ...!しまった。
私の鞄、結城くんにずっと持たせっぱなしだったんだ。
結城くんの鞄の隣にある私の鞄で今更気づき、申し訳なさを抱きながら、リビングへ向かう。
「琉李くんはどこに住んでるの?」
すると、お母さんの質問に、ドアを開けようとしてた手が止まる。
話の途中で入るのもなぁ...なんて思いながら中の会話を盗み聞きする。
「〇〇市です」
「うわ、遠くないっすか?ここから1時間半くらいかかりますよね。中学どこだったんですか?」

