何か知っている感じで、コクんと頷く結城くん。
「あの息の合った2人のプレイ。でも、たった一回見ただけなんで残念ながら背番号くらいしかわからなくて。だから、高校行けばその人たちとバスケできるかなって思ったんですけど...」
多分、この場で話がわかってないのは私だけ。
分からないものの、気になって、2人の話にチラチラ耳を傾けながら聞く。
「今、正直星城って強くないんすよね。なんか、中等部でうまかった人たちが違う高校行ったとかなんとかでスタメンに1人もいないらしいっすよ」
「え...1人も?」
気のせいかもしれないけど、どこかショックを受けたような結城くんの声。
不思議に思ってチラッと見てみるけど、やっぱりいつもの結城くんだ。
気のせい...かな?
「はい。チーム的にもあんまりいい雰囲気じゃないっていうか...。中等部の頃バスケ部と全く違いますよ。だから、星城に行ったところでって感じなんすよね。で、迷った結果秀明高校に行くことにしました。星城は、一応滑り止めです」

