こんな弟にでもペコリと軽く頭を下げる結城くんは、なんて偉いんだろう。
...ってそうじゃない!
ほら、結城くん。誰こいつ的な目で見てるよ。
こんな状態でも、少し濡れた髪とか、お風呂上りの結城くんがかっこいいと思ってしまう私は異常だ。
「ごめんね!こっちは弟の...「はじめまして!姉がいつもお世話になってます。弟の橘 湊です。あの、確認する必要ないと思うんですけど、友達ですよね?」
私の言葉を遮ったと思ったら、スラスラと自己紹介をしていく弟に、姉ながら驚かされる。
ていうか...
「確認する必要ないって何よ!彼氏だったらどうするの!」
「ないね絶対。だってさ、考えてみな?希望にこんなかっこいい彼氏が出来るわけなくね?しかも苗字呼びだし」
「うるさいうるさい!もう、結...る、琉李くんに迷惑だから自分の部屋行って!」
「あ、すみませんね。うるさい姉で。あ、一つお願いがあるんですけどいいっすか?」
人がせっかく名前で呼んだのに、聞いてないってどういうことですかね?
「...ん?」

