それに、結城くんの私の手首を掴む手なんか、私より冷たい。
「結城くん寒いでしょ?手、冷たいよ...」
「寒くないよ。手が冷たいのはいつも」
言われてみれば、学校でも転んで差し伸べられた手に掴まった時も、冷たかったかもしれない。
「もしかして冷え性?!なら、なおさら...「じゃあ、一緒入る?」
「へ?!」
全く譲る気のない私にしびれを切らしたのか、結城くんは驚く発言をした。
「決まらなくて2人で風邪引くくらいなら、どっちか決めないで2人で入ればいいじゃん。ほら、行こうよ?お邪魔しまーす」
なんてとんでもないことを、イジワルな笑みでいいながら靴を脱ぎ始める。
そんな結城くんに戸惑いを隠せない。
「ちょ、ちょっと待って...下さい。まだ心の準備が...」
「なら、先入ってよ?俺と入るか、先に入るかどっちかだよ」
「...先に入らせていただきます」

