「あ、タオル持ってくるから待ってて!」
結城くんに背を向け、壁に手をついて歩きだそうとした時、後ろから手首をつかまれた。
「タオルは後でいいから、お風呂入ってきなよ?風邪引くよ」
「そうだね!お風呂の方がいいよね。お父さんの服ダサいから弟の服借りて来る!」
「違うよバカ。俺はいいから、キミが早く入りなよ」
「えー!何とかは風邪ひかないって言うし、私は平気だよ。結城くんから入って?」
「その何とかは夏に風邪引くんだよ。いいから、早く入ってきなよ」
「えぇー!そうなの?!で、でも結城くんから入って!」
「大丈夫だよ。俺は、風邪ひかないから」
「えっ、でも...」
部屋の中は家の中はクーラーが付けっぱなしにされているのか、いくら夏とはいえ、濡れているから少し寒い。

