あ、この際嘘でもついて世界一周でもしちゃおうか...
「嫌だよそんなの。俺の足殺す気なの?」
「え?!また口に出てた?!」
「うん。そんなことより、鍵とか持ってないの?」
「あ、あるよ!お母さんもお父さんも今日遅くて、弟は受験勉強中だからお母さんが鍵持っていけって。はい、これが鍵です」
ワイシャツの胸ポケットから鍵を出して手渡す。
「あ、勝手に開けるよ」
そう言うって結城くんは鍵をさした。
________ガチャ
「お邪魔します」
「どーぞ、どーぞ入ってください。ゆっくりして行ってね」
「いや、ドア開けたの俺なんだけど...。ほら、降りられる?」
「えへへ…ごめんね。ありがとうございました」
ゆっくり降ろしてくれる結城くんからそっと降りて、靴を脱ぐ。

