どんどん...どんどん、私ばっかり好きになっていく。
「ごめんね...結城くん」
こんなに近いのに、どこか遠いこの距離感。
それが寂しくて、結城くんの肩に置いてた腕を首に回して抱きついた。
「なに?あんまり抱きつかないでよ。苦しい」
口では冷たいことばかり言うのに、本当はすっごく優しいの知ってるよ...。
「結城くんは、私のこと好き?」
「......」
ずっと聞きたかったけど、聞けなかったこと。
思い切って言葉にしてみたけど、聞こえてくるのは...次第に弱まり始めた雨の音だけ。
肯定の声も否定の声も返ってこない。
だめだ私...。
こんなの聞いてどうするの...。
でもね、結城くん...
「私は好きだよ。本当に本当に大好き」
「.......じゃ、教えてあげようか?」
少しの間のあと、結城くんがそう口にした。
「え?」
「だから、キミのこと好きかどうか」

