それになにより、結城くんにこんなに触れてしまっていいのだろうか?
恥ずかしくて心臓止まっちゃうよ。
「潰れちゃうって非力すぎるでしょ。大丈夫だよ。落とさないから安心して。っていうか、重いとかそんなの心配してる暇あったら、俺のジャージ落とさないか心配してよ」
「落とさないもん。大切な結城くんのジャージだもん」
「クスッ...でもそれ、あげないよ」
結城くんが笑った瞬間、掴んでる肩が揺れたのがわかる。
そんな仕草に、結城くんにおんぶされてるって実感させられて...緊張がアップする。
「で、でも、今は私が持ってるから私のって言う決まりがあるんだよ」
「へぇ、そんなの初めて聞いた」
近いせいか、大好きすぎるせいか...
雨のせいで微かにしかしない結城くんの匂いにも、一つひとつの動作も、言葉も全部全部ドキドキする。

