濡れた地面で滑り、見事なスライディングを見せてしまったのだ(転んだだけ)。
い、痛い...
というか、恥ずかしくて立てない。
人通りが多いこの道で、誰も見てないわけがない。
どうしよう...。
このまま何事も無かったかのように、ムクっと立ち上がったら変人かな?
笑われちゃうかな?
ああ、顔隠したい...
雨は意地悪で、惨めな私でも容赦なく濡らしていく。
こんな雨の中、傘も持たずに座ってる方が目立つよね...。
もうなんでもいいや。
と立ち上がろうとした時...
フワッ
私の頭に何かが被されて視界を塞いだ。
フワッと香る洗剤の匂いは、残念ながら一瞬にして雨にかき消されてしまったけど。

