何の話してるのかなぁ、と気になって見ていると、結城くんがチラッとこっちを見た。
「えー...無理、俺行かないよ」
「いや、だから無理だって」
なにか断ってるのかな?
もしかして遊ぶ約束とか?
「...ごめん、人数足りないなら他誘って」
やっぱりそうだ。
遊びに誘われてるのに私のせいで行けないんだ...。
盗み聞きは良くないと思っても、やっぱり気になって聞いてしまう。
絶対...私なんかといるより、遊びに行った方が楽しいに決まってるよ...。
ポンポンと結城くんの肩を叩くと、私はスマホの画面を結城くんに向けた。
『今日はありがとう!すごく楽しかったよ!ごめんね。用事思い出したから帰ります。結城くん大好きっ♡』
結城くんは、見せた画面の文字を、話しながら器用に目で読んでいる。

