「あれ、ナンパじゃなかったらじゃ何?迷子とか言ったら、屋上の駐車場から吊るすからね」
「ナンパ...ってされてたの結城くんじゃないですか?私はただ道が分からないって言われたから...」
道を教えてただけだよね?
ってことは、結城くんの言う通り迷子になる。
本当のことなのに、私は吊るされてしまうのだろうか。
「本気で言ってる?っていうか、ほんとバカ。普通、道が分からなかったらサービスセンターとか地図とか見るでしょ?ましてや、見知らぬ子を強引に誘ったりなんかしないよ。あんなのただの口実に決まってるじゃん」
呆れた表情で早口でまくし立てる結城くん。
あ、確かに。
よく知ってるなぁって関心さえしてしまう。
「口実?」
「そうだよ。ナンパの手口」
「結城くん、ナンパしたことあるの?」
何も考えずに気になったこと聞いてみたら、ものすごく強烈に睨まれた。

