彼女の教室

「どうしたの?」
「どうしもしないよ。」
無理に口角を上げ、にっこりと笑う。
「無理してるような気がするのは私だけ?」
「え?」
ぼそっと明日香は何かをいった。私はそれに気付かず聞き返した。
「何かいった?」
「ううん、何も。私トイレ行ってくるか ら先行っててよ!」
「うんわかった。」
トボトボと一人で歩く。
あ、そういえば!
「明日香ー?場所わかる?ってあれいない…」
授業の始まりの鐘がなり、慌てて走る。
理科の田端先生。潔癖症だと言う噂だけど、所詮噂は噂。
「それじゃ、始めまーす( ・ε・)」
あぁ…この先生は語尾がとても長い。面倒くさい…

「すみません、遅れました!」
「明日香!」
バタンと椅子が倒れる。驚きすぎだよ、私。
「転入生をー、見捨てたのぉ?(笑)」