「梓ちゃんって、明日香ちゃんの知り合いなの?」
美里、春菜が腕組をして立っている。
私も負けずに立ち上がって同じ目線にたつ。
「知り合いだけどーーーーー」
「本当にそうなの?」
ニヤニヤ笑いながら二人で見合っている。
意味わからない。なに、二軍の私が美人の転校生と仲良くしてるのが気にくわない?
「そうだよ?」
「酷い!梓ー!」
後ろからギュッと抱きしめてくる。
「美里ちゃん、知り合いじゃなくて、友達!というより、親友なんだよ!」
明日香。そんな風に思ってくれていたなんて…。会ってたったの一日なのに…こんなにも心の中で大きな存在になるなんて思わなかったよ。ありがとう…。

美里と春菜は退散。明日香の力、偉大なり。ですね。
「びっくりした、親友なんていうから…。」
「本当のことだもん。ね?」
今回は…。もう…。私の負けかな。
友達なんかいらないって考えは捨ててみようと思う。
あ、あぁ、違うよ?友達は欲しいけど、できなかったっていうだけで…。