「ほら、俺もナナちゃんのプレゼント間違えて持ってきたことあったろ? だからこれでお相子。そうだ、俺からもプレゼントあげなきゃね」
「もう、もらったよ」
「あれはサンタから。俺からはこれを上げよう」
ポケットからペンを取り出して私に差し出す。リストをチェックするのに使っていたやつだ。
彼からの個人的なプレゼントだけど、使いかけのペン――
喜んでいいのか困っていると、フィンは笑ってペンを私の手に乗せる。
「ただのペンじゃないよ。それで手紙を書けば、クリスマス以外にも俺に直接手紙が届く」
「本当! それなら毎日手紙を書く!」
「そう? 俺は気が向いたら返事を書くよ」
顔を赤くしてぶっきらぼうに答える彼は照れてるのかもしれない。
クリスマス以外に彼との通信手段を手に入れたことが嬉しくて仕方なかった。
「彼に、フィンに近づけた気がして本当に嬉しかったんだよね」
貰ったペンを月明かりに照らすと、残りわずかなペンのインクが見えて胸を締め付ける。
