虹色研究部 - ニジケン -

「……行ってくるよ、トミー」


「あっ、二人が廊下に出ると始まっちゃうから先に帰らせて! バイバイ」


トミーは急いでカバンを持ち上げると、私に笑顔で手を振る。
最後に深町先輩をギロッと睨み付けて、そっさと帰っていってしまった。

トミー。羨ましいぐらいにハッキリしてるな。


「よしっ。行くぞ竹内」


「あの、深町先輩」


「何だ?」


目を血走らせ、フンフンと鼻息を荒くする深町先輩は既に臨戦態勢だ。


「もう一週間も酷い目に合ってるのに、どうしてここまでするんですか? ニジケンにどうしてここまで」


ずっと気になっていた。
屈辱的な仕打ちを受けても尚、どうして國枝先輩に挑み続けるのか……。