虹色研究部 - ニジケン -

その不快感の元は、私の顔から重力でボトッと地面に落ちる。

それでも私の視界は真っ暗のままだ。

私は光を取り戻す為に、目元のクリームを手のひらでグッと拭った。


「いきなり何するんですか!」


「だって乃季、物欲しそうな顔してたんだよ」


「そんなわけないじゃないですかー!」


ドロドロになった顔面。

先輩達はそんな私を見て笑い出した。


「乃季ちゃん可愛いー。後で写メ撮りましょう!」


「おい。酷い顔だな」


「部長の至近距離は危険ですよ」


「ちょっ……先輩達まで酷いですよぉ」


そう返すと、先輩たちは私の顔を見てブッ、と吹き出す。
屈託のない笑顔は、まるで子供の様だ。