虹色研究部 - ニジケン -

「國枝先輩!」


「なんだどうした乃季も罵声? ちょっと待ってよ。今これ以上は……」


先輩は身体をくねらせ、顔を赤らめながら私の言葉を待っている。


「カレーパン! とっても美味しかったです!」


「の、乃季……」


國枝先輩は驚いた様にフリーズした後、思いっきり笑って見せた。

まるで太陽の様なその笑顔は、とても眩しく、純粋だった。

皆も釣られて、自然と笑顔になってしまう。


「でも伝説のカレーパン、二個も買えたなんてさすがですね、國枝先輩」


「えっ?」


私の言葉に反応したのは、和田先輩だった。
目を細めて、怪訝な顔で國枝先輩をチラリと見る。