虹色研究部 - ニジケン -

「私達ニジケンにとって、あのカレーパンの味は特別なのよね」


和田先輩は私の手ごと包み込むように、たっぷりと汗をかいたイチゴオーレを撫でる。


「だから燈が来たら、ただ美味しかったって伝えてあげればそれでいいのよ」


「……はい!」


それが【仲間入りの儀式】か。


「なーんの話してんの!?」


「うわぁっ!? く、國枝先輩!」


突如背中から現れた笑顔に驚いて、座っていたパイプ椅子から飛び上がる。
タイミングがいいというか、本当に神出鬼没な人だな。


「今皆で燈の話してたの」


その言葉を聞いた國枝先輩は、「それはそれは」と嬉しそうに前に回り込んできた。