その声に気が付いた生徒達は、國枝先輩を見つけるや否や、『國枝だ!』『ニジケンだ!』と口々に騒ぎ始める。
しかし國枝先輩は胸を張って、真っ直ぐ校舎に向かって歩いていく。
皆の声にも、『そうだよ國枝だよー』なんて、むしろおちゃらけて返していた。
私はその背中がなくなるまで見届けた後、膝の上にあるカレーパンに視線を落とした。
透明のビニールの中のそれは、作りたてなのかまだほんのり温かい。
「乃季?」
「ねぇトミー。國枝先輩ってやっぱり不思議な人だよね」
そう言った私を怪訝そうに見つめたトミー。私に釣られるように膝の上のカレーパンを見つめると、不服そうに口を尖らせた。
「でもあいつ。乃季が一人ぼっちになってるんじゃないかと思って、様子見に来たのかもね」
「……うん。そうかも」
私はカレーパンの袋をバリッと開けると、美味しそうにツヤツヤと輝くそれにかぶりついた。
しかし國枝先輩は胸を張って、真っ直ぐ校舎に向かって歩いていく。
皆の声にも、『そうだよ國枝だよー』なんて、むしろおちゃらけて返していた。
私はその背中がなくなるまで見届けた後、膝の上にあるカレーパンに視線を落とした。
透明のビニールの中のそれは、作りたてなのかまだほんのり温かい。
「乃季?」
「ねぇトミー。國枝先輩ってやっぱり不思議な人だよね」
そう言った私を怪訝そうに見つめたトミー。私に釣られるように膝の上のカレーパンを見つめると、不服そうに口を尖らせた。
「でもあいつ。乃季が一人ぼっちになってるんじゃないかと思って、様子見に来たのかもね」
「……うん。そうかも」
私はカレーパンの袋をバリッと開けると、美味しそうにツヤツヤと輝くそれにかぶりついた。
