虹色研究部 - ニジケン -

「よーっし!」


特注のバズーカ砲を担いだ國枝先輩は、戸惑う私を見つめてニッコリと笑う。

そして彼は肺一杯に、すぅーっと大きく息を吸った。


「ニジケンの歓迎は、盛大に!!!」


彼の大きな掛け声とともに、皆が一斉に部室を飛び出した。

ポツンと一人取り残された私は、ゴーグルを着けて深くて長い息を吐き出す。

そして戸惑いを置いて、どこからか込み上げて来る嬉しさを、グッと抑える様に走り出した。


「乃季ちゃーん! 早く早く!」


「改良済のマシーンの調子は良好そうですね」


校庭では、早くも白いクリームパイが四方八方に飛び交っていた。

体育の授業を受けていた生徒達が、叫びながら必死に逃げ惑っている。


しかしニジケン部員にとってのそれは、甘くて美味しいご褒美に過ぎない。