虹色研究部 - ニジケン -

「昨日? 國枝先輩、どこかに行ってたんですか?」


「あれっ、言ってなかったっけー? 紀香とあきと卒業旅行にね。楽しくて気付いたら一ヶ月も飛び回ってたんだよー。お土産もドッサリあるからね!」


國枝先輩は、ニヤリと含みを持った笑みを浮かべて両手を広げる。


――思い返せば卒業式の前日、彼は私の『きっとすぐに遊びにきてくれますよね』という問い掛けに対して、ハッキリとした返事をしなかった。

もしかして私……からかわれた?


「ていう事で、今日からまたよろしくね!」


眩い笑顔を浮かべた彼は、当然の様にそう言った。


「よろしくって、大学はどうしたんですか!?」


「勿論行くよ。でも大学と部活は別物だからね」


「それ別の意味で別物です! ら、蘭先輩!」


相変わらずの無茶苦茶な言い分に、私は蘭先輩に助けを求めた。