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先輩達が卒業したあの日から、早くも一ヶ月が経った。
梅の花で白く染まっていた校庭も、今は見渡す限りのピンク色だ。
登校中の私の足元に、ひらりと一枚の花びらが落ちる。
「……もう、入学してから一年も経つんだ」
去年の今頃、夢と希望に胸を膨らませていた自分を思い出す。
パリッとしていた新品の制服も、今ではすっかり身体に馴染んでいた。
ちょうどこの校門をくぐった所で、ふいに声を掛けられた事から始まった、私の波乱の高校生活。
あの時と同じ場所で、くるりと振り返る。
当然、そこに國枝先輩の姿はない。
「乃季、おはよう。こんな所に止まって何してんの?」
後ろからやって来たトミーは、ポンッと私の肩を叩く。
「おはようトミー。何だか去年の事を思い出しちゃって」
「そっか、昨日が入学式だったから、あれはちょうど去年の今日か。私も國枝 燈との初対面は今でも忘れないわ。ところでニジケンの先輩達、皆元気なの?」
「……うん、多分」
首を傾げたトミーは、「乃季?」と心配そうに私の顔を覗き込む。
先輩達が卒業したあの日から、早くも一ヶ月が経った。
梅の花で白く染まっていた校庭も、今は見渡す限りのピンク色だ。
登校中の私の足元に、ひらりと一枚の花びらが落ちる。
「……もう、入学してから一年も経つんだ」
去年の今頃、夢と希望に胸を膨らませていた自分を思い出す。
パリッとしていた新品の制服も、今ではすっかり身体に馴染んでいた。
ちょうどこの校門をくぐった所で、ふいに声を掛けられた事から始まった、私の波乱の高校生活。
あの時と同じ場所で、くるりと振り返る。
当然、そこに國枝先輩の姿はない。
「乃季、おはよう。こんな所に止まって何してんの?」
後ろからやって来たトミーは、ポンッと私の肩を叩く。
「おはようトミー。何だか去年の事を思い出しちゃって」
「そっか、昨日が入学式だったから、あれはちょうど去年の今日か。私も國枝 燈との初対面は今でも忘れないわ。ところでニジケンの先輩達、皆元気なの?」
「……うん、多分」
首を傾げたトミーは、「乃季?」と心配そうに私の顔を覗き込む。
