校庭には沢山の卒業生が集まっていた。
外の清々しい空気を吸って気を持ち直したのか、卒業生の間には和やかな雰囲気が流れ始めていた。
泣きながら笑う者や、友人と肩を組んで写真を撮る者。様々な想いで溢れている。
私と蘭先輩は、腕に三つの花束を抱えながら、先輩達を探していた。
「あっ、竹内! お前、今日も来ていたのか」
大勢の人の中で私を見つけたのは、深町先輩だった。
目を丸くして私と蘭先輩を交互に見る彼の胸元には、本日の主役と誇らしげに咲く、真っ赤なバラのコサージュが付けられている。
「深町先輩。卒業おめでとうございます」
私の言葉に彼は、照れ臭そうに頭を掻きながら、下手くそな笑顔を浮かべた。
私は花束からオレンジ色のガーベラを一本抜き、深町先輩に差し出す。
「これ、深町先輩にもおすそ分けです。よかったらどうぞ」
「……まさかニジケンに花を貰う日が来るとはな、ありがとう。お前だけは唯一まともな人間だった。俺はお前を救えなかった事が今でも心残りだ」
彼は受け取ったガーベラをくるくると回すと、落ち込んだ様に大きく息を吐いた。
外の清々しい空気を吸って気を持ち直したのか、卒業生の間には和やかな雰囲気が流れ始めていた。
泣きながら笑う者や、友人と肩を組んで写真を撮る者。様々な想いで溢れている。
私と蘭先輩は、腕に三つの花束を抱えながら、先輩達を探していた。
「あっ、竹内! お前、今日も来ていたのか」
大勢の人の中で私を見つけたのは、深町先輩だった。
目を丸くして私と蘭先輩を交互に見る彼の胸元には、本日の主役と誇らしげに咲く、真っ赤なバラのコサージュが付けられている。
「深町先輩。卒業おめでとうございます」
私の言葉に彼は、照れ臭そうに頭を掻きながら、下手くそな笑顔を浮かべた。
私は花束からオレンジ色のガーベラを一本抜き、深町先輩に差し出す。
「これ、深町先輩にもおすそ分けです。よかったらどうぞ」
「……まさかニジケンに花を貰う日が来るとはな、ありがとう。お前だけは唯一まともな人間だった。俺はお前を救えなかった事が今でも心残りだ」
彼は受け取ったガーベラをくるくると回すと、落ち込んだ様に大きく息を吐いた。
