虹色研究部 - ニジケン -

「今から急いで買いに行かないと。あき、付いて来て!」


「えっ? あぁ、はい!」


滝口先輩は驚いて、すっとんきょうな声を上げる。だがすぐに、嬉しそうに気持ちの良い返事をした。


「じゃあここでバイバイ! 燈、もう薄暗いんだから、ちゃんと乃季ちゃんを家まで送るのよ!」


そう言い放った和田先輩は、滝口先輩の腕を引いて、私達の返事も待たずに走って行ってしまった。

小さくなっていく滝口先輩の顔は、真っ赤に染まっていた。


「本当に落ち着きのねぇ女だな」


蘭先輩は和田先輩の背中を見つめながら、ふぅーっとため息をつくと、カーディガンのポケットに突っ込んでいた手を出し、ボリボリと頭を掻いた。


「……紀香は、わかりやすくお節介だからね」


國枝先輩はそう呟くと、口元を綻ばせた。そんな彼を、蘭先輩が意味深にジッと見つめる。

話が読めない私は、そんな二人を交互に見つめた。