虹色研究部 - ニジケン -

「さぁさぁ、そろそろ片付けて帰りましょうか」


「お前等全員、明日の卒業式遅刻すんなよ」


眉を下げた蘭先輩が、呆れた様にそう言った。


「大丈夫! 俺はもうとっくに準備万端だよー」


國枝先輩は、「任せろ!」と自分の胸を拳で叩いた。


「卒業式に準備? ……まさか、卒業式でも何かやらかす気ですか!?」


私の問い掛けに、國枝先輩はニヤリと口角を上げて妖艶に笑う。

……あ、あの笑顔だ。

私はそれを見なかった事にして、黙って片付けに取り掛かった。