「じゃあ、燈! しっかり聞いててね」
すぅーっと大きく息を吸い込んだ和田先輩は、國枝先輩の頭に向かって声を張った。
「問題を起こして女子校を退学になった私を、この学校に誘ってくれてありがとう! 私のせいで燈がニューハーフだって噂を立てられた時もあったけど、何を言われてもずっと一緒にいてくれて嬉しかった! ……ありがとう!!」
大きな声で叫んだ和田先輩は、一度深呼吸をして、満面の笑みを浮かべた。
綺麗な彼女が、今はとても可愛らしく笑う。その笑顔に、私も釣られて口元が綻んだ。
「おい燈。聞こえてるクセに。おーい」
蘭先輩に突つかれている國枝先輩は、耳を塞いだままピクリとも動かない。
その姿を見て、堪えきれずに皆が吹き出した。
大きな笑いに包まれた部室は、温かくて、とても優しい。
その笑いが小さくなっていくのを感じて、目の奥がじわりと熱くなっていった。
「……乃季ちゃん?」
ポツリと呟いた和田先輩の声に、皆の視線が一斉にこちらに向いた。
異変を感じた國枝先輩も顔を上げる。
丸く見開いた彼の目が、真っ直ぐに私を捉えた。
すぅーっと大きく息を吸い込んだ和田先輩は、國枝先輩の頭に向かって声を張った。
「問題を起こして女子校を退学になった私を、この学校に誘ってくれてありがとう! 私のせいで燈がニューハーフだって噂を立てられた時もあったけど、何を言われてもずっと一緒にいてくれて嬉しかった! ……ありがとう!!」
大きな声で叫んだ和田先輩は、一度深呼吸をして、満面の笑みを浮かべた。
綺麗な彼女が、今はとても可愛らしく笑う。その笑顔に、私も釣られて口元が綻んだ。
「おい燈。聞こえてるクセに。おーい」
蘭先輩に突つかれている國枝先輩は、耳を塞いだままピクリとも動かない。
その姿を見て、堪えきれずに皆が吹き出した。
大きな笑いに包まれた部室は、温かくて、とても優しい。
その笑いが小さくなっていくのを感じて、目の奥がじわりと熱くなっていった。
「……乃季ちゃん?」
ポツリと呟いた和田先輩の声に、皆の視線が一斉にこちらに向いた。
異変を感じた國枝先輩も顔を上げる。
丸く見開いた彼の目が、真っ直ぐに私を捉えた。
