「ありがとう深町。君を出し抜いて手に入れたトロフィーは、極上に美しいね」
言葉にならないほど怒っている深町先輩は、今にも噛み付いてきそうだ。
そんな事も微塵も気にせず、國枝先輩は愛おしそうにトロフィーを撫でる。
その横顔は、ひねくれた言動とは裏腹に、純粋に喜んでいる様に見える。
「本当に……優勝しちゃったんだ」
息を吐く様に私の口から出た言葉に、國枝先輩は私をジッと見つめた。
私がコテンッと首を傾げると、彼は子供の様に弾けんばかりの笑顔を見せる。
「乃季のお陰だよ。ありがとう」
そう言って私の頭をグシャグシャに撫でた彼は、空に手を掲げ、指をパチンッと鳴らした。
その瞬間――パァンッ!と今日一番の花火が空に咲いた。
「なっ! まだ隠していたのか……」
落胆する深町先輩の声と、季節外れの花火の音を聞きながら、コンテストは華やかに幕を閉じた。
言葉にならないほど怒っている深町先輩は、今にも噛み付いてきそうだ。
そんな事も微塵も気にせず、國枝先輩は愛おしそうにトロフィーを撫でる。
その横顔は、ひねくれた言動とは裏腹に、純粋に喜んでいる様に見える。
「本当に……優勝しちゃったんだ」
息を吐く様に私の口から出た言葉に、國枝先輩は私をジッと見つめた。
私がコテンッと首を傾げると、彼は子供の様に弾けんばかりの笑顔を見せる。
「乃季のお陰だよ。ありがとう」
そう言って私の頭をグシャグシャに撫でた彼は、空に手を掲げ、指をパチンッと鳴らした。
その瞬間――パァンッ!と今日一番の花火が空に咲いた。
「なっ! まだ隠していたのか……」
落胆する深町先輩の声と、季節外れの花火の音を聞きながら、コンテストは華やかに幕を閉じた。
