虹色研究部 - ニジケン -

「くそっ、騙したな國枝!! ニジケンの奴等は一体どこだ!!」


投票が終わる頃、タイミング良く戻ってきた深町先輩は、怒り狂った般若の様な形相で、ゼーゼーと荒くなった呼吸を整える。


「あぁ、やっぱり君の怒った顔は宇宙一だね。気持ち良くて俺の五臓六腑が震えてるよ!」


國枝先輩は口元に手を当てて舌なめずりをすると、身体をブルブルッと震わせた。


「気色悪ーいっ!!」


「ところで深町。投票も終わったし、そろそろ結果発表といこうか」


「グッ! ……おのれよくもヌケヌケと!」


怒りで震える深町先輩を、係員が宥めにやって来る。

再びマイクを受け取った彼は、私達をギロリと睨み付けた。

そして覚悟を決めた様に、への字に結んでいた口をゆっくりと解く。


「……皆様、長らくのお付き合いありがとうございました。只今から、優勝カップルを発表したい思います」


深町先輩のとてつもなく嫌そうな声に、再び会場は一気に熱を上げた。