「皆様! 予定通り最終ミッションの投票を行いたいと思います。今から係員が皆様にコインを配りに行きますので、ベストカップルだと思うペアの投票箱に入れて下さい。くれぐれもま・と・も・な・カップルに投票をお願いしますね!」
鬼気迫る表情でそう告げた深町先輩は、アイドルの引退ライブばりにゆっくりとマイクを置くと、「ヌォォォ!」と雄叫びを上げながら花火の昇る屋上へ走っていった。
「國枝先輩! あの花火って……」
乱れた襟元を正す國枝先輩は、胸ポケットから双眼鏡を出すと、屋上に手を振り始めた。
「勿論、あきが作ってくれたフィナーレの演出に決まってるでしょ?」
彼は双眼鏡を覗きながら、口角をニンマリと怪しく上げる。
「深町は今日もよく走ってるねー」
「國枝先輩、優勝狙ってたんじゃないんですか? これじゃ失格になるかもしれませんよ」
「失格? それはないんじゃないかな」
双眼鏡を下ろした國枝先輩は、ステージの下を指差して微笑んだ。
私はその指の先を追う。
鬼気迫る表情でそう告げた深町先輩は、アイドルの引退ライブばりにゆっくりとマイクを置くと、「ヌォォォ!」と雄叫びを上げながら花火の昇る屋上へ走っていった。
「國枝先輩! あの花火って……」
乱れた襟元を正す國枝先輩は、胸ポケットから双眼鏡を出すと、屋上に手を振り始めた。
「勿論、あきが作ってくれたフィナーレの演出に決まってるでしょ?」
彼は双眼鏡を覗きながら、口角をニンマリと怪しく上げる。
「深町は今日もよく走ってるねー」
「國枝先輩、優勝狙ってたんじゃないんですか? これじゃ失格になるかもしれませんよ」
「失格? それはないんじゃないかな」
双眼鏡を下ろした國枝先輩は、ステージの下を指差して微笑んだ。
私はその指の先を追う。
