虹色研究部 - ニジケン -

――胸が、喉が、彼の触れている頭が、熱い。
熱に耐え切れなくなった心臓が、今にも飛び出そうだ。

それでも何か言わなければと、ゆっくりと口を開いた、まさにその時。

『ヒューーーーッ』と空を切り裂くような音が鼓膜に突き刺さった。


「――えっ、何!?」


会場にいる全員が、音を追って視線を上げた。

空高く昇った音は、パァン!と大きな華を咲かせると、火花となって散っていく。


「な、な、な、何で花火が!?」


慌てて空を見上げる深町先輩は、マイクを放り投げて頭を抱えた。

次々に上がる大輪の華に、今日一番の歓声が上がる。


「綺麗……」


見惚れてしまうほどの見事な昼の花火に、皆が空を見上げて微笑んだ。