「どうもー。虹色研究部の國枝 燈です」
彼の声が会場に響くと、熱視線を送っていた女性達が「キャーッ!」と黄色い歓声を上げた。
「コホッ」と軽く咳払いした國枝先輩は、真っ直ぐに顔を上げる。
風でふわりと舞った前髪から、いつもより少しだけ真剣な表情が覗いた。
私は高鳴る胸の音を聞きながら、凛とした美しい横顔を見つめる。
「えーっと。僕は一般的に見ると少し変わった人間の様で、よく部の皆にも迷惑を掛けます」
軽く笑みを浮かべた國枝先輩に、ニジケンの先輩達が「うんうん」と大きく頷く。
観客の生徒達も、揃って苦い表情を浮かべていた。
「ニジケンの仲間と居ると、とても居心地が良くて、皆に甘えた僕は今思うと、どこかで他人に心を開く事をやめていた気がします。彼等さえ居ればいいと思っていました。でもそんな僕が……初めて仲間以外の人に、興味を持ちました」
國枝先輩は真っ直ぐ前を見つめたまま、隣に立つ私の手をギュッと握った。
柔らかく、そして優しく響いた最後の一文が、滝口先輩の作ったシナリオだとわかっていても、私の心臓は大きく跳ねる。
彼の声が会場に響くと、熱視線を送っていた女性達が「キャーッ!」と黄色い歓声を上げた。
「コホッ」と軽く咳払いした國枝先輩は、真っ直ぐに顔を上げる。
風でふわりと舞った前髪から、いつもより少しだけ真剣な表情が覗いた。
私は高鳴る胸の音を聞きながら、凛とした美しい横顔を見つめる。
「えーっと。僕は一般的に見ると少し変わった人間の様で、よく部の皆にも迷惑を掛けます」
軽く笑みを浮かべた國枝先輩に、ニジケンの先輩達が「うんうん」と大きく頷く。
観客の生徒達も、揃って苦い表情を浮かべていた。
「ニジケンの仲間と居ると、とても居心地が良くて、皆に甘えた僕は今思うと、どこかで他人に心を開く事をやめていた気がします。彼等さえ居ればいいと思っていました。でもそんな僕が……初めて仲間以外の人に、興味を持ちました」
國枝先輩は真っ直ぐ前を見つめたまま、隣に立つ私の手をギュッと握った。
柔らかく、そして優しく響いた最後の一文が、滝口先輩の作ったシナリオだとわかっていても、私の心臓は大きく跳ねる。
