虹色研究部 - ニジケン -

「僕を何度も勝利を導いてくれた彼女に、僕も一度ぐらい優勝をプレゼントしたいんです!」


石橋先輩の言葉は、マイクを通して会場に響き渡る。

ショックを受けたファンは、倒れる様に地べたに座り込んでしまった。


観客からはパチパチと拍手が聞こえ始め、次第に割れんばかりの拍手に変わる。

大歓声に照れた様子の石橋先輩は、頬を染めて嬉しそうに微笑む渡辺さんの手を取り、ソファーに戻って行った。


「そんなに好きなら六股なんてしなけりゃいいのにねー」


呆れた様に頬杖をついてそう言った國枝先輩の口を、私は慌てて塞いだ。


次の中井&小林ペアは、「俺達に言葉はいらない」と言ったきり、ステージ上でイチャイチャと抱き合い出す。

しかし一分ほど経ったところで、我慢の限界を迎えた深町先輩に強制終了させられてしまった。


「カップルコンテストでイチャイチャして何が悪いのよー!」


「バカ言え! 限度がある! 俺が司会な限り秩序と節度は乱れさせん!!」


喚き散らす小林さんを、深町先輩が一喝する。

結局、怒った小林さんが棄権すると言い出し、中井&小林ペアはあっさりと帰っていってしまった。