虹色研究部 - ニジケン -

他の三組のカップルも着席すると、『ドゥルルルルル』と、よく聞くドラムロールが鳴り響き、カラフルなライトが派手に回る。

観客のボルテージは一気に上がり、沸き起こる歓声に私の緊張もグッと高まった。
息を飲み、背筋がしゃんと伸びる。


「レディースエーンドジェントルメーン!! ようこそ星城高校へ! ようこそカップルコンテストへ! 司会進行役を務めさせていただきます、深町 建都です!」


深町先輩のテンションの上がり方と、巧みな司会加減に、少し引いてしまった私は、お陰で少し冷静になってきた。


「今回エントリーしたカップルは四組! まずは一組目、國枝&竹内ペアー! 二人は同じ部活の先輩後輩カップル! 毎日部室で愛を育んでいるのかー!?」


深町先輩はお客さんにマイクを向け、耳に手を当てて回答を待つ。

しかしお客さんは、彼のあまりのハイテンションっぷりにポカン顔だ。

……完全にスベってる。


「あぁ、本当に堪んないな深町は」


私の隣に居る國枝先輩だけが、クスクスと笑いを堪えていた。