虹色研究部 - ニジケン -

「ふっかまちー!!」


「國枝! や、やめろ!! 竹内こいつを何とかしろー!」


笑顔で飛びついてくる國枝先輩を、青ざめた顔で必死に引き剥がそうとする深町先輩。


「深町先輩、司会なんですね」


國枝先輩をどうにか追いやった深町先輩は、ゼーゼーと呼吸を整えると、私達に持っていたマイクを突きつける。


「お前達が出場するとわかっていて、俺が黙って見過ごすわけがないだろ! コンテストの秩序は俺が守るからな!!」


「……本当に頑張りますね、深町先輩」


ため息混じりにそう言うと、深町先輩は「フフンッ!」っと誇らしげに胸を張り、鼻を鳴らした。


「では、國枝&竹内カップルは一番右のシートにどうぞ!」


急に他人行儀を装う深町先輩に案内されて、私達は白いソファーシートに腰掛けた。

二人がギリギリ座れる幅のシートでは、頑張って身を寄せても脚と脚が触れ合ってしまう。
直に感じる体温にドキッとして、私は身を縮こまらせた。