虹色研究部 - ニジケン -

「乃季! お待たせー」


十分程で戻ってきた國枝先輩は、息を切らし、両手にパックを抱えていた。

彼が買ってきたのは、たこ焼きと焼きそばとチャーハンのパック。それにりんご飴まで。


「はい、これ」


「……こんなに?」


「お腹は満たしといて損はない。ほら、もうすぐ始まるんだから乃季も急いで食べよう。あっ、こぼさないようにね!」


食事用のオープンスペースで、何とも色気なく、たこ焼きや焼きそばを掻き込む國枝先輩。

その姿を見ながらポリッとりんご飴をかじると、少しだけ緊張が和らぐ。


「喉、詰まりません?」


「大丈夫! コンテストが終わるまでは死ねない!」


焼きそばを食べながら、ニッと笑顔を浮かべる彼は、本当に楽しみで仕方がない様子だ。


『カップルコンテストに参加予定のカップルの皆様は、校庭にお集まり下さい』


校内アナウンスが響き、彼が焼きそばのパックから顔を上げる。

いよいよ、始まるんだ……!