虹色研究部 - ニジケン -

「……おじさん」


國枝先輩は理事長を見つめながら、フルフルと左右に首を振った。

対して理事長は、不思議そうに首を傾げる。


「蘭と、です」


「あぁ!? 何で俺がこの変態と!」


蘭先輩は余程焦ったのか、カーディガンのポケットに突っ込んでいた手も抜いて、珍しく大きな声を出した。

見開いた大きな目が血走っている。


「蘭、せっかく皆が作ってくれたんだ。私だって本当は乃季ちゃんと入りたいところだが……行こうじゃないか」


覚悟を決めた表情の理事長が、ガシッと蘭先輩の手を取る。


「うるせぇ変態! 離せ!」


「そんなに恥ずかしがるな。怖かったら私に抱き付いてもいいんだぞ。さぁ行こう! 男二人でお化け屋敷に!」


ロウソクを掲げた理事長は、蘭先輩を引きずるようにして入り口に突っ込んでいった。

どうやら蘭先輩の馬鹿力は、理事長譲りらしい。