虹色研究部 - ニジケン -

「……おい。何なんだコレは」


國枝先輩に連れられてやって来た蘭先輩は、綺麗な顔に今日何度目か分からない青筋を立てる。


「うわぁ、素晴らしいね! これ本当にニジケンで作ったの?」


一方の理事長は、感激した様子で両手を合わせると、子供の様に目を輝かせながらお化け屋敷に近付いていく。


「おじさん、これを」


國枝先輩は、金色のロウソク立てに先程の白いロウソクを立てると、火をつけて理事長に差し出した。


「いってらっしゃい」


ニッコリと笑顔を浮かべた國枝先輩に、理事長も「ありがとう」と嬉しそうに微笑んで、ロウソクを受け取る。

目尻を下げて、薄めの唇の端を控えめに上げる笑みは、やはり上品で素敵だ。


「よし。じゃあ行こうか」


そう言って振り向いた理事長は、何故か私の腕を取った。

驚いて思わず声が出そうになった私は、和田先輩の言葉を思い出して必死に口を噤む。