虹色研究部 - ニジケン -

「部長ー!」


「燈! 乃季ちゃーん! 二人とも、ここに居たのねー」


相変わらず真顔の滝口先輩と、ピョンッと跳ねながら私に手を振る和田先輩が、こっちに走ってくる。

そういえば、今日一度も二人の姿を見ていなかった。


「燈、出来たわよ! しかも力作!」


「数時間の作業であのクオリティなら、十分満足して頂けるかと」


滝口先輩は、得意気に鼻の下を人差し指で擦った。

更に和田先輩はニンマリと妖艶な笑顔を浮かべると、白くて太いロウソクを取り出した。


「ありがとう、紀香もあきもお疲れ様。後は着替えるだけだね」


國枝先輩は、ロウソクを受け取るとニヤリと口角を上げる。

この顔。絶対に何か……企んでる。


「着替えるって、何するんですか?」


「楽しい事よ。乃季ちゃんも早く校庭に行きましょ!」


ウズウズした様子の和田先輩に手を引かれる。

國枝先輩の、「よろしくー」とご機嫌な声が、走り出した私達の背中にぶつかった。