虹色研究部 - ニジケン -

「それからは、少しずつ元の蘭に戻っていった。

何を言われてもめげずに構い続けてくれた、紀香やあきのお陰だな」


國枝先輩は、ハハハッとようやく笑った。嬉しくなった私も、つられて笑う。

すると彼は、私の髪をサラッと掬って撫でた。

驚いた私は、身体を硬直させる。


「今は乃季も居る。
乃季が来てからより一層皆が楽しそうで、俺も嬉しいんだ」


髪を撫でていた手が、ポンっと頭の上に乗った。

自然に筋肉が緩む様な微笑みに、目が離せなくなる。




「乃季って本当に、ニジケンのマスコットキャラポジションなんだよね」


「んっ? ――マ、マスコットキャラ?」


「うん。マスコットキャラ!
ああいうのって癒されるよねー」


國枝先輩は褒めているつもりなのか、悪びれる様子もなく、笑顔で『マスコットキャラ!』と連呼する。