虹色研究部 - ニジケン -

「何って、二人の記念日ならおめでたいでしょうが!」


國枝先輩は、興奮から女性の声色で話すのも忘れている様で、完全にいつもの声だ。


「……記念日? 一体、何の記念日ですか?」


野々花さんが不審そうに首を傾げる。

和田先輩も異変に気がついたのか、ジワジワと顔色が曇る。


「えっ。さっき私が告白したら、野々花ちゃんも私の事好きっていってくれたよね?」


和田先輩の声が、今度は不安気に震えている。何度もまばたきする目が、揺れていた。


「こ、告白? 私はただ、友人として好きだって言っただけで……。
紀香さんは私に、れ、恋愛感情を抱いているという事ですか?」


驚いた様に早口になる野々花さん。
大きく見開かれた目が、和田先輩を映していた。

その質問に、和田先輩は一呼吸置いてから、コクンと大きく頷いた。


「私は、野々花ちゃんが好きなの。
友達としてじゃなくて、デートしたいとか、付き合いたいとか、そういう好きなの!」


キッパリと言い切った和田先輩は、ハァハァと上がった息を整えながら、グッと息を詰まらせる。


私は野々花さんを見つめながら、ぎゅっと唇を噛み締めていた。