虹色研究部 - ニジケン -

生い茂る植え込みに隠れて、カフェテリアを覗く。


「すごーい!」


学校の施設とは思えない。ガラス張りのカフェテリアは、まるで街中にあるお洒落なカフェだ。


「紀香は……どこかな。あっ、いた!」


國枝先輩が、小声で指差した。皆がその指の先を追う。


そこには、お茶をする和田先輩の後ろ姿があった。


ガサガサとリュックを漁る國枝先輩は、双眼鏡を取り出した。


「そんな物まで持ってきたんですか!? それ普通に覗きですよ」


女装をしたまま双眼鏡を覗く國枝先輩は、「見えないなぁ」と唸りながら首を傾げる。

その隣には、中途半端に女装した二人。

……これ次また見つかったら、いくらニジケンでも退学になるよね。