虹色研究部 - ニジケン -

「乃季ってば」


諭すような声が響き、私は恐る恐る顔を上げた。

するとそこには、ニンマリと何かを企んで怪しく笑う、お決まりの顔があった。


「ヒィッ!!」


「俺、最後なのにリレーに出られなかった。だから乃季、運営を説得して選抜リレーもう一回やってもらって」


「えぇっ!? 無理ですよ!」


「これで黄色が最下位になって罰ゲームになったら、俺の代わりに乃季に罰ゲームやってもらおうかなー」


『罰ゲーム』。
あの和田先輩を青ざめさせた、世にも恐ろしい単語が飛び出す。


「わ、私! 運営を説得してきます!!」


私は二人の反応も待たず、運営の居るテントに向かって走り出した。