虹色研究部 - ニジケン -

テントや入場門からは死角になっている、用具室の横に連れて来られた。


口に当てられた手が離れて、すぅっと新鮮な空気を吸う。


「お前のせいであいつらに目付けられたら困るんだよなぁ。おい、わかるだろ? 俺達は勉強も、スポーツも真面目にやってんだよ。

それを邪魔されちゃあさ……」


二人が威圧的に私を見下ろす。

腹が立つ。
自分達は自分達はって、ニジケンを何だと思ってるんだろう。


「一言、謝って下さい」


口からポンッと出た言葉に、自分でも驚く。

どちらかといえば、気が弱かったはずの私。

けれど今は、例え殴られてもこの人達の言いなりになんかなりたくないと、本気で思っていた。