虹色研究部 - ニジケン -

もう一人の男子生徒は、田中の起こした異常な行動に、おいっ!と声を上げ焦っている。

何なんだこの人は。


「おい田中! マズイって。國枝達にチクられたら何されるか」


「大丈夫。おいお前、ニジケンでも一年だよな?」


少し声を裏返しながらそう言った田中は、眉間に寄せたシワを震わせながら、私を指差す。

必死に虚勢を張っているようだ。


「そうですけど、それが何か」


「じゃあ先輩の言う事は聞いておけよ。お前だってわかってんだろ? 國枝達が、ニジケンがおかしいの」


そう言った田中は、私の腕をガッと掴んだ。
衝撃で、手に持っていたデジカメが地面に落ちる。