いざ競技が始まると、各チームの熱した応援と歓声が一斉に飛び交う。
第一競技の100m走にはトミーが出場するので、私も負けじと声を張った。
「トミー! 頑張ってー!」
「おい。始まって早々、なに敵チームを応援してんだよ」
蘭先輩につっこまれつつも、順番待ちの列からこちらに向かってピースサインをするトミーに手を振り返す。
やがてトミーの居る組が位置に着く。
緊張の一瞬を経て、スタート銃(ガン)のパァン!っと気持ちの良い弾ける様な音が鳴り響いた。
トミーは最近までバレーをしていただけあって、その鍛えられた瞬発力で見事なスタートを切ると、そのまま二位とグングン大差をつけてゴールテープを駆け抜けた。
「わぁっ! さっすがトミー!!」
「あいつ速いな」
蘭先輩もトミーの走りを見て、思わず感心した様に呟いた。
