虹色研究部 - ニジケン -

「お前が自分から入部届書いたって聞いて……結構感動したんだから、今更後悔なんてすんなよな」


「蘭、先輩……」


「いいからもう前向けよ」


両肩を掴まれて、グルンと強制的に前を向かされた。

まさかの言葉に、嬉しくて思わず顔がほころぶ。


「ニヤニヤしてんじゃねぇよ」


私の顔なんて見えるはずもないのに、見透かしているかのように言う蘭先輩。

私も振り返らなかったけれど、彼も同じように笑っている気がした。


だってその声が、いつもより少しだけ柔らかく感じたから。