ゆっくり顔を上げると、そこには私を覗き込む蘭先輩が居た。
「う、うわぁ!」
急な接近に驚いた私は、二、三歩後ろに後ずさる。
見慣れたとはいえ、誰もが目を留める綺麗な顔が間近に現れるのは……心臓に悪い。
「何だ、元気じゃねぇか。急に下向いて動かなくなったから、倒れんのかと思った」
「あっ。す、すいません」
「……気分、落ちてんのか?」
「えっ?」
蘭先輩が、首に掛けていた赤色のハチマキを手に取り、額に当てる。
「今更落ちてんなよ。お前が決めたんだろ? シカトされても、俺達と一緒に居るって」
ハチマキをギュッと結んだ蘭先輩が、真っ直ぐに私を見つめた。
「う、うわぁ!」
急な接近に驚いた私は、二、三歩後ろに後ずさる。
見慣れたとはいえ、誰もが目を留める綺麗な顔が間近に現れるのは……心臓に悪い。
「何だ、元気じゃねぇか。急に下向いて動かなくなったから、倒れんのかと思った」
「あっ。す、すいません」
「……気分、落ちてんのか?」
「えっ?」
蘭先輩が、首に掛けていた赤色のハチマキを手に取り、額に当てる。
「今更落ちてんなよ。お前が決めたんだろ? シカトされても、俺達と一緒に居るって」
ハチマキをギュッと結んだ蘭先輩が、真っ直ぐに私を見つめた。
