かわいいあなたにマフラーを

今日は公園じゃなくて、予約してあるレストランで一緒に食事するんだ。
もちろん一度お互いに帰って、支度してから、初めてのディナーデート。

折角のクリスマスだし、ちょっと奮発した。

「真冬君、お待たせ!」

いつも大人しくて静かな振る舞いの彼女にしては珍しい。
息を切らしながらバタバタと、教室に転がり込むように入ってきた。

どれだけ急いだのかが分かって、くすりと笑が漏れる。

「そんなに慌てなくても、良いのに」

「や、だって……。
待ってるって言ったのに、居かったから、悪いかなって……」

「伝言聞いたよ、大丈夫」

くすくす笑う俺の横で、それを聞いた秋穂はクラスメイトにお礼を言う。