かわいいあなたにマフラーを

2学期の最終日。
そしてクリスマスでもある今日。

秋穂と一緒に過ごそう、と約束をしている。
俺は生徒会の仕事を終えて、秋穂が待つ教室へ戻る。

が、秋穂はいなかった。

「秋穂……?」

約束を破るような子じゃない。
どこに行ったんだろう。

「静谷さんなら、慌てて図書室に行ったよ?

借りてた本返すの忘れてた、笹野君来たらちょっと待っててって伝えといてって言われた」

キョロキョロと教室内を見渡していると、集まってお喋りをしていたクラスの女子の一人が、そう伝えてくれた。

お礼を言って、帰り支度をしながら秋穂を待つ。